GAKEの家
敷地は、昭和59年区画整理事業による住宅地である。
計画地は、2面道路に接した土地である。
南側道路は約1.5m低く、西側道路はおおよそ10m低い。
まさに崖の上の敷地である。
▲南西外観
上段からの外観
▲南側外観
南側道路とのエントリー部分と駐車場
建て主は、30代のご夫婦と愛犬一匹である。
プランの要望は一般的なものであった。が、旦那様の要望が大型の車を止められる駐車場が必須である事、また、奥様の要望が家庭菜園ができる事であった。
高低差の少ない南側道路からエントリーし、建物にアプローチする。
アプローチ部分に駐車場がある。
▲1階 LDK(キッチン側から)
天井高約6.0mある開放感あるリビングダイニング空間
▲1階 LDK
キッチンは天井を低くし、上部にM2階の納戸、隣に客間の小上がりした和室
▲1階 キッチン(アイランド形キッチン)
奥から書斎、客間の和室がつながっている。
▲1階 和室
床柱と欄間は、奥様実家の再利用。小さいながらも床の間がしつられている。
▲1階 書斎
ブラックフォールナットはぎ材のカウンターと背面に本棚を設けてある。
▲1階 LDK(M2階の納戸からの見下ろし)
ソファー等家具もオリジナルデザイン
1階は、パブリックスペースのLDK、客間の和室、書斎がある。
LDは天井高さ6.0m、他の天井高は2.15mと低くし、LDの開放感をより感じられる様になっている。
▲2階 主寝室
天井高さ2.15mと少し低めであるが、外の眺望が取れるため狭さは感じない。
冬期には富士山が拝める。
▲2階 子供空間
駐車場上部に建物より突き出ている子供空間。
4.5帖を2ブロック、天井高3.05m
2階は、プライベートスペースの寝室と将来の子供空間、浴室、洗面脱衣室となっている。
子供空間は、駐車場上部に約2.73mのオーバーハングした形状で建物より突き出ている。天井高を3.05mと高い、後の子供達に3次元空間の活用方法を考えてもらう為である。
▲M2階 納戸
ブラックウォールナットはぎ材のカウンターの下にはLDK用の空調機が隠されている。
また、キッチン上部には、天井高1.4mの納戸を設けた。
2階からの階段を数段延ばし、屋上にも出入りできるようになっている。
▲1階 LDK(天井の化粧梁)
APSの梁引付け金物は、10mmのドリフトピン小口のみ見え、目立たない。
▲階段(木質で製作したスケルトン階段)
室内に圧迫感を与えず空間の広がりにも演出している。
今回のAPSの採用は、柱の柱脚部分に一般的なホールダウン金物を見せずにできるAPSホールダウンが利用できる事と、駐車場上部に約2.73mのオーバーハングをする為のAPS金物の実験値のあることで構造計算が成り立つからである。
GAKEの家 建築データ
用途:一戸建ての住宅 所在地:神奈川県大和市 敷地面積:211.47㎡ 延べ床面積:109.92㎡ 意匠設計:山嵜雅雄建築設計 構造設計:株式会社ウッドフレーム 設計施行:フィールドホーム株式会社