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自然に浸る家

2本の大梁が支える空間 大自然を独り占め

APS工法で建てた長野のセカンドハウス。リビングに広がるゴルフ場の手入れされた美しいフェアウェイを借景に佇むセカンドハウスです。長方形の両端に方形2つを幾何学に配置した平面計画です。

プライベートルーム以外は自然と同化した空間を最大限取り入れることを最優先に計画された建物です。浴室からは雄大な尾根を見渡せます。

建物は軽井沢の別荘地。道路側から建物を見ると、平家のように見えるのは、前面の道路側に下がった片流れの大屋根が掛かった建物だから。これは設計者が建主へ設えた、日常生活から離れるための演出です。玄関から玄関ポーチへアプローチ、あたかも平家の建物に入ってきたかのようですが、一旦リビング側に振り返ると、そこは2層分吹き抜けたリビングと前面開口から広がるゴルフ場のフェアウェイを望み、外部テラスもリビングと同じ高さ、同じスタイルで仕上げ、建物と一体の空間演出をしています。

この大きな空間を支えるのは2本の大きな木の梁。室内は木製仕上げを多用し、大梁も現しで空間のデザインに取り入れられています。左右に配されたコアの中はプライベートスペース。天井高を低く抑え落ち着いた時間を過ごせるよう配慮されています。建物全体を支える大梁は、プライベートスペースを貫通し外部庇を支えています。

APS工法から生まれた木の家 建築データ
用途:別荘
所在地:長野県北佐久郡 
敷地面積:450.35㎡ 
延床面積:106.88㎡
意匠設計:山嵜雅雄建築研究室
構造設計:手塚構造研究室+山嵜雅雄建築研究室
施工会社:株式会社新津組

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